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花粉症の薬はネットで買う時代!耳鼻科の先生に聞いたおススメのOTCを紹介&解説!

こんにちわ、かなりおです。

 

新型コロナウイルスで日本全国でマスクが足りない事態となっていますが、花粉症のシーズンも始まりますね。

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 今年は花粉の飛散量が例年に比べると少ないようですが、花粉症持ちの僕は2~3日前から症状が出現してきています。

花粉症で大事なのは

  • マスク、鼻うがいなどで花粉を鼻に入れない
  • 薬でアレルギー症状を抑える

の2点です。

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 ここ数年は『初期治療』と言って花粉症の症状が少しでも出た時点で治療を開始すると、治療効果が高いと言われていますが、忙しくてすぐに病院を受診できない人も多いと思います。

そこで今回は、ネットで買えるOTCを紹介したいと思います。

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『アレグラFX』

販売名:アレグラFX 56錠(28日分)

参考価格:2970円(Amazon)

用法容量:成人(15歳以上)、1回1錠、1日2回朝夕

主成分:フェキソフェナジン塩酸塩(1錠中60㎎)

発売元:久光製薬株式会社

『アレグラFX』の解説

ネットで買える第2類医薬品に分類されますが、病院の処方箋でも良く処方される抗ヒスタミン薬(アレルギーのお薬)になります。

耳鼻科の先生に聞いた『アレグラFX』のポイントは

  • 眠くなりにくい
  • 副作用が少なく高齢者でも処方しやすい
  • 食事の影響を受ける

でした。

眠くなりにくい

抗ヒスタミン薬(アレルギーのお薬)は眠くなるお薬が多いです。

これは脳内にあるヒスタミン受容体に薬剤が作用することが原因で、結果的に眠気という副作用を生じます。

第2世代と呼ばれる抗ヒスタミン薬は脳内移行性が低いため眠気が生じにくいとされていますが、その中でも『アレグラ』は眠気を生じにくい薬剤で有名です。

副作用が少ない

副作用が少ないので、腎機能障害や肝機能障害がある方でも処方しやすい薬になっていますが、持病をお持ちの方は自己判断で内服せず、かかりつけ医に相談してください。

食事の影響を受ける

唯一とも言えるデメリットは「食事の影響を受けてしまうこと」。

『アレグラFX』の紹介ページには記載されていませんでしたが、主成分のフェキソフェナジン塩酸塩は食後に内服すると吸収が悪くなることがわかっています。

そのため、十分な効果を出したい方は空腹時の内服をお勧めします。

『アレルビ』

販売名:アレルビ

参考価格:833円(Amazon)

用法容量:成人(15歳以上)、1回1錠、1日2回朝夕

主成分:フェキソフェナジン塩酸塩(1錠中60㎎)

発売元:皇漢堂製薬

『アレルビ』の解説

簡単に言えば『アレグラ』のジェネリックになります。

ジェネリック医薬品は新薬の特許が切れた後に発売される、新薬と同じ有効成分、品質、効き目、安全性を有する薬剤のことを指します。

アレグラと同じ主成分のフェキソフェナジン塩酸塩が同じ量含まれていますが、ジェネリックのため値段は『アレグラFX』の3分の1以下に抑えられていますね。

『アレルビ』のポイントは『アレグラFX』とほぼ同じなので省略します。

『アレジオン』

販売名:アレジオン 24錠(24日分)

参考価格:2502円(Amazon)

用法容量:成人(15歳以上)、1回1錠、1日1回就寝前

主成分:エピナスチン塩酸塩(1錠中20㎎)

発売元:エスエス製薬株式会社

『アレジオン』の解説

アレグラと同様で第2世代の眠くなりにくい抗ヒスタミン薬(アレルギーの薬)になります。

アレグラやアレジオンなどの抗ヒスタミン薬はてんかんのある患者さんと相性が悪いと医療現場では認識されていますが、アレジオンは脳内移行性が低いのでてんかんのある患者さんでも比較的安全に使える薬剤として有名です。

耳鼻科の先生に聞いたアレジオンのポイントは

  • 1日1回の内服で良い
  • 効果がでるのに2~3日かかる可能性も

です。

1日1回の内服

1日1回の内服でいいので、ライフスタイルに合わせて内服するタイミングを決めれるのがイイですね。

就寝前の内服が推奨されていますが、これはアレジオンが承認されるために行った臨床試験で就寝前内服としていたためで、就寝前でないといけない、というわけではありません。

効果がでるのに2~3日かかる可能性

エスエス製薬公式ホームページの「よくある質問コーナー」では内服後30分から効果が出現と書いてありますが、実際に日常診療で処方されている耳鼻科の先生に聞いてみると感覚的には効果が十分出てくるまでに2~3日かかるイメージとのことでした。

逆に2~3日経って十分効果が出てくると、そのまま安定してくしゃみ、鼻水などの症状を抑えてくれるともおっしゃっていました。

どの薬が1番いいか?

日常診療で使用する抗ヒスタミン薬は20種類近くあるようですが、今回紹介した3つの製品はそれぞれの特徴が分かりやすいので、自分に合った薬剤を選択するのが良さそうですね。

  1. 少し高いけど、安心安全派のあなたは『アレグラFX』
  2. ジェネリックでも大丈夫でしょ!安いが正義!のあなたは『アレルビ』
  3. 飲み忘れないように1日1回がいい!というあなたは『アレジオン』

ただ、効果があったからと言って長期間、自己判断で内服するのは良くありません。

花粉症の治療の基本は『ステロイド点鼻薬』と『抗ヒスタミン薬』ですが、『ステロイド点鼻薬』は耳鼻咽喉科で処方してもらう必要があります。

また、自分で「花粉症だな」と思っていても、花粉症には季節によって原因がいくつもあります。

この原因を血液検査などで調べておくことで治療が必要な時期がわかり、不要な治療を行わずに済みます。

 

手軽に薬が手に入る時代になりましたが、やっぱりお医者さんの判断は大事です。

ただ、花粉症を疑う症状があるけどお医者さんをすぐに受診できない!という方は、この記事を目安にお薬を選択して頂けれ幸いです。